私どもの研究室は,長大スパン橋梁への風の作用と耐風構造設計を研究の基本テーマとして スタートし,橋梁空力弾性学に関する理論構築,技術開発,そして人材育成に取り組んできました. その後,空力問題,動的問題にとどまらず,台風シミュレーション,耐震,耐荷力,接合,
損傷予測,モニタリング,マネジメントといった構造工学の幅広い分野へ研究領域を拡張し,橋梁分野を中心に国際協力も行っています.
成熟社会を迎えた国内では,構造物も建設から維持管理の時代と叫ばれてはいますが,つくる技術があっての守る技術でもあります.
大学での研究は,社会の要請を見極めながらも,自由な発想で展開し,社会をリードできる研究活動を続けて参りたいと思います.
勝地 弘