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『美』への挑戦 |
第8話 組み立て・補修 |
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ついにカヌーを組み立てるときが来ました。 プレキャスト部材達はきちんとカヌーになるのだろうか… カヌー大会に参加できるかどうか、運命を決める日です。 それでは、今日も作業は10時開始です!! テメーら気合を入れろ!! |
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夏休みということもあり、メンバーの集合が悪くなってきた・・・ 仕方なく下田と高橋は二人で作業を行います。 |
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下田の見えざる超能力によって | 湿布養生の部材を解き放つ!! | ||||||
ここで、部材の厚さを測定してみます。 第7話では、型枠に流し込む材料が足らなくなるという緊急事態が発生しました。 材料が足らなくなった理由は、やはり一枚の型枠に材料を流し込みすぎたからなのか!? 結果は… |
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16mm | |||||||
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プレキャスト型カヌーの利点として部材の厚さの調節が容易であると挙げていたのに。 部材の厚さは何と16mm。 設計(7mm)の2倍以上なんすけど… 案の定、部材が足らなかったのは部材の施工ミスであった。 厚さが二倍ということは、重さも二倍に。 いったい完成時は何kgのカヌーになるんでしょうね( ̄▽ ̄;) |
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と、ゴタゴタやっているうちに、ようやく人も集まってきました。 |
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集まったメンバーで部材を持ち上げ | 重さを測定(もちろん設計値より重い…) | ||||||
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石渡:「ところで・・・・・、」 |
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部材同士はメッシュ+ボルトで接合する予定でしたが、 何故か一枚だけメッシュのない部材が混じっています。 |
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部材の中に… | 一枚だけメッシュが入っていない。 | ||||||
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この辺が、コンクリ研クオリティです。 |
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気を取り直して、部材の組立作業に戻ります。 |
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電卓を持ち、図面を見ながら複雑な計算をする下田と栗田であるが… |
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実は高校生でも出来る単純な三角関数でした。 |
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横の部材を底部に取り付ける角度が決まったら、いよいよ組み立て。 | |||||
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ベニヤと金具を使い | 固定するための台を作成します。 | ||||
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電ノコで部材をカットする小日山 | 曲がってるんですけど | ||||
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ベニヤと金具で、こんなヤツを作ります。 | 一方では、側面の部材を底部にセット。 | ||||
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なかなかうまくいかねぇ。 | 何度挑戦しても・・・、 | ||||
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ピッタリと合わさんねぇ | 総出で部材をセットしますが、 | ||||
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そもそも部材の形が微妙という噂 | 結局適当になります。 | ||||
いよいよ部材を組み立てる段階になりました。 ようやく中澤が苦労して何セットも作ったこれの出番です。 |
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これ↓ | |||||
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が、しかし |
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ダクタルで使用した部材をくっつけ、いよいよカヌーの姿に近づいてきます。 結局固定は使ってない供試体(そこらへんに大量に落ちてる)を利用。 |
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その一方で、苦労をないがしろにされて落ち込む中澤。 | |||||
この日はここまでで作業終了。 若者達は、片付けに入るのでした。 |
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ゴム手袋にガムテがくっついた。 | 片付けする栗田 |
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今日も引き続きカヌーの組み立てです。 ついに今日!!カヌーの姿が現れます。 設計通りのカヌーになるのでしょうか。 この後、すぐ!!!!!! |
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カヌーの接合部はモルタルで補強しました。 この接合部をきちんとしなければ、カヌーは破壊して、バラバラになってしまいます。 モルタルの配合は以下の表のようにしました。 なぜ、この配合にしたのかと言うと!! |
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頼りになるキャプテンでした♪ |
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増粘剤の様子を、写真に示す。 | |
それでは作業の様子をご覧下さい。 |
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増粘剤の量は、キャプテンが責任を持って。 | 一方栗田と高橋がミキサーの用意。 |
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出来たモルタルで、部材を接合していきます。 | 先っぽまで丁寧に。 |
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仕上げはお母〜さん♪(ニコニコプン) | 人手のいる作業。 |
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細部にこだわる古谷。 | ちゃんとできてるかチェックするキャプテン。 |
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ようやくそれらしくなってきたカヌーの中で、天皇陛下に向かって敬礼する中澤。 | |
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隙間がない様に、何度も塗り重ねる下田。 | カヌーの中が気に入った中澤。 |
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長い作業を終えて、ようやくカヌーの組み立てが終わります。 接合に使ったモルタルは、布を被せて養生。 ここまで、長かった!! |
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本日は、ついに姿を現したカヌーに補修を加えていきます。 今日もクソ暑いですけど、夏ばてに負けずに頑張りましょう。 |
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なんか・・・・・・、 | 自衛隊の戦艦にしか見えない・・・ (コンセプトは『美』ですけど) |
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カヌーを設置する台も用意します。 |
栗田が乗って、強度確認。 栗田が大丈夫なら誰が乗っても大丈夫。 これがコンクリ研オリジナル基準。 (7話参照) |
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台に乗せると、よりいっそう自衛隊の戦艦。 護衛艦とか、駆逐艦とか・・・・・、そんな感じ? 接合に使ったボルトの跡が、リベット(鋲)みたいに見えていい味出してます。 |
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前から見た感じ。 結構カッコ良くないですかね?? |
完成したのはいいけれど、まだモルタルで部材同士を接合しただけ。 水漏れなどが無いかをちゃんとチェックしなければなりません。 なので、カヌーの中に水を入れてチェック。 漏れが確認されたら、補修する必要があります。 |
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水を入れて、チェック | 何故かテンション上がる栗田。 |
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内側に水が溜まると・・・・・、 |
あ、やっぱ水漏れが( ̄▽ ̄;) |
水漏れはエポキシ樹脂で固めて防ぎます。 ここからの作業は、デザイン・補修班の役割ですが、ついでなので材料班も作業。 補修の作業手順は、 @モルタルの凹凸をグラインダーで削る。 Aその後、樹脂を内側前面に塗ったくる。 結構しんどい作業です。 |
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カヌーを外に運び出し、 | 補修の準備をします。 |
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実験棟内では、林さんがグラインダーの注意点を説明しています。 | |
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グラインダーを極めた小野と、 | われ等が小松!! |
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グラインダーの手本を見せる林さん | その高度な技術を、下田に伝授する。 |
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伝授された技術をもとに、カヌーにグラインダーをかけまくる小野と下田 | |
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削る小野 | 削る下田 |
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作業に必要な防塵マスクなんですが、すっげーガラ悪く見えるのは二人の表貌のせい。 | |
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削る栗田と小野。 研究室の女子は頼もしい。 |
テロリストにしか見えない定月 なまじ体がデカいだけに・・・・・。 |
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男衆も負けちゃいらんねえ。 | 粉塵にギブアップする下田 |
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大分表面が美しく仕上がってきました。 |
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中に残った水を栗田が吸い取っては、 | 地面に捨てる。 |
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その作業がメンドくさすぎて、 | 全員でカヌーを傾けて、 |
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直接地面に捨てる。 | 栗田の作業はめでたく無駄になりました。 |
ここで、一連の作業に不満をいだく小野
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全員に説教をする小野。 あまりに鬼のような形相だったため、とても正面に回る勇気は無い。 |
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このくだりは、実はフィクションでした。 実際の小野は、 |
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地面に寝っ転がって・・・・、 | そのまま爆睡。 |
朝からずっと作業に追われていた小野は、お疲れなのでした。 一方、若いM1達は、形になってきたカヌーにすっかりテンション上がってます。 |
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カヌーを漕ぐ下田と米田。 | 気分も良くて、ついついポージング |
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小野が復活して、作業再開。 | 降りたくない下田と米田。 |
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無視して定月と作業打ちあわせ。 | カヌーの内側を樹脂で補修していきます。 |
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内側を樹脂でベロベロに塗ったくる。 | 水漏れが酷い場所は、モルタルで補修。 |
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ソンさんもチェックします。 | 本日のいい笑顔、小松と栗田 |
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エポキシ樹脂の魔術師・五十嵐の手腕。 | |
こうして、 |
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ついにカヌーの組み立てが完了!! 補修も完了したカヌー。装飾の施されていない、プレーンな状態です。 |
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ようやくカヌーが形になりました!! あとはこれに装飾を施し、実際に浮かぶかどうかのチェックもしなければなりません。 横浜国大コンクリ研カヌープロジェクト!! 先はまだまだ・・・・・長い!! |
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