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『美』への挑戦 |
第十話 オール・浮力体作成 |
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今回のオール作成のポイント 去年はカヌーの製作に集中したため、レースに必要不可欠なオールの製作があいまいになってしまった。 そこで、今年はオール製作に力を入れる!! オールの主材料は、軽量で水に抵抗に十分に耐えることのできる強度を有す、FRP(繊維強化プラスチック)を選定した。 形状は、既成のオールを参考に、水をもっとも効率よくかけるよう、60度の角度をつけて、水かきを設置。 もち手は最大限の軽量化を目的として、木材とした。 |
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以下、オール・浮力体班の活動をどうぞっ!! |
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ザー・・・ザー・・・・。 (雨の音) 誰も気づかない雨の中、一人実験室で黙々と作業をする男がいた・・・・・・。 その名も、絶海の勇者・小松怜史!! ![]()
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一枚目が固まったら、 |
二枚目も作成。 |
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できた型はこんなふうになります。 |
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そこにFRPを流し込み、 |
固まるまで待つという作業。 |
こんな地味な作業を誰にも知られず一人恒温室で行う小松君。 |
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一人でFRPを整形する小松の背中には、言葉にできない哀愁がただよう。 |
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小松の孤独なオール作成は、続く・・・・・・・ |
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翌日・・・・・
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小松:「今からオールを運びます。」 | 壊れないように、そ〜っとね・・・。 | |||
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うむ、我ながらいい出来だ。 | みんな見てくれ!! | ||
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今こそオレが作った・・・!! | オールを披露し・・・あっ!! | ||
ベリベリベリベリ
ベリッベリベリ 小松:「ああっ!!」 |
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小松:「なぜだっ・・・!?」 |
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完全に硬化剤混ぜ忘れて、固まっていないオール。 |
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小松:「無念・・・!!」 |
こうして、小松の孤独なオール作成は、失敗に終わりました。 頑張れ小松!! まだまだ君には明日がある!! |
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穴の中から小松参上!! |
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小松:「ボクちゃん、頑張るよ〜!!」 |
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以前の失敗を元にして、 | 再びオールを作成。 |
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手順は同じだから、そこまでは割愛。 そして時は経ち、今度は硬化剤も入れ忘れません。 |
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固まった紙粘土は、 | 水に浸して、 |
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型を溶かします。 | 型をナイフで落としていくと・・・・、 |
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FRP製のオールが完成! |
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ぬー・・・・・・ |
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ピョーン |
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さて、やりますか・・・・。 | |
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粗造したオールを、 | グラインダーで削って形を整えます。 |
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その後はペイント。 | 本体と同じデザインにしていきます。 |
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スプレーをする小松 | スプレーする玉置 |
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働かざるもの、食うべからず。 | 腹が減っては、戦はできぬ。 | |||||||||
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完成したオールは、大会当日お披露目となりました。 |
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続いては、浮力体の作成にかかります。 |
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今回作成したカヌーはとても重いため、 | はかりを二つ使って計量しました。 | ||||||||
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おそるおそる画面をみると | |||||||||
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107.56kg | 43.22kg | ||||||||
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計量の結果、本カヌー『ダクタリズム』の重量は150kgを超えるコトが判明。 設計は100kg位(それでも十分重い)だったのに・・・・・。 恐るべしダクタル |
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そのため、ダクタリズムの浮力体はとてつもない量が必要になります。 しかし、浮力体をつける場所は少ししかありません。 性能を満たす浮力体、果たして作成可能か・・・・・。 |
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改めて水もれチェック。 | あいかわらず水は漏れてます。 | ||||||||
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浮力体は発泡スチロール。 | 形を合わせて、 |
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何枚をカットし、 | 重ね合わせる。 |
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一応、足置き場です。(下田作) | エポキシで固定すれば、完成 |
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今年のブイです。(去年の使い回し) | 溜まった水はポンプで排出!! |
ついでに カヌー本体には、万が一レース中にカヌーが沈没した際に備えて、クレーンを引っ掛ける金具を取り付ける必要があります。 去年のカヌーでは、このクレーンにお世話になりまくったっていう噂もある位重要な部材です。 |
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作成の指示を出す下田。 | |
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小松:「承知いたしましたっ!!」 |
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小松:「ぬおおおおおおお!!」 | ぎゅいいいいいいん |
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高橋君も、「ぬおおおおおおお!!」 | 金具を引っ掛ければ完成!! |
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これで沈んでも安心。 ま、絶対沈まないけどね( ̄ー ̄) |
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