都市地域社会専攻とは
- 大学院都市イノベーション学府の目的
大学院都市イノベーション学府は、建築、都市文化、都市基盤、社会共生等、都市に関わる研究をサステナビリティ（持続可能性）とクリエイティビティ（創造性）という観点から総合・集約させ、都市の中に多様なイノベーションを生み出し、都市の自律的で持続的な発展を目指す高度職業人を養成します（博士課程前期）。また、都市イノベーションについてのグローバルで多様な視点を備えたリーダーとなるような人材を養成します（博士課程後期）。
- 大学院都市イノベーション学府での４つの実践的「知」を身につける教育
専門知識・学識：
世界の都市・地域をめぐる諸問題について、技術的・社会的・文化的・歴史的分野に関する高度な専門知識。都市のイノベーションというテーマに対して多様なアプローチを実行できる学識。
思考力：
グローバル社会のなかで柔軟な発想を持ち、自らが主体的に考える思考力。空間、社会基盤、文化基盤などのハードウェアを実践的に設計・構築することのできる能力。
コミュニケーション能力：
諸都市諸地域の学問・文化・芸術・社会活動などソフト面を持続的・実践的に主導できるコミュニケーション能力。都市の現実から課題を抽出し、その創造的で有効な解を発見するために、協働して作業を実践できる力。
倫理観・責任感：
新興国・途上国の都市の問題解決のために実践的かつ創造的に行動できる使命感。多様な問題を包含した都市の現在に、創造的で持続可能な都市の発展を生み出し社会に貢献するマインド。
- 大学院の特徴
本学大学院都市イノベーション学府は理系と文系がそれぞれ組み合わされた2つの専攻、都市地域社会専攻と建築都市文化専攻により組織されています。都市基盤分野は、都市地域社会コースおよび英語プログラムである国際基盤学コースと共に都市地域社会専攻を組織しています。
本大学院の学生は、自分が専門とする分野のみならず、他専攻の科目を履修することが可能となっており、1つの専門のみではなく広い視野を持つ人材の育成に取り組んでいます。
- アドミッション・ポリシー
都市地域社会コース・都市基盤系
（博士課程 前期）
土木工学に関する高度な知識と応用力を修得すると同時に、自然科学から人文・社会科学を含む幅広い学識を身につけ、俯瞰的視野にたってそれらの知を融合・再構成することで、防災や環境に配慮した利便性が高く魅力溢れる都市や国土の創造とマネジメントに携わろうとする人。人文・社会科学の知見を生かした複眼的視点から、多様性を真に存続・共存させることのできる新たな公共性を理論的・実践的に探りつつ、具体的な地域社会環境の形成に貢献しようと志す人。
国際基盤学コース（IGSI)
（博士課程 前期）
開発途上国を主とした国々の研究機関や都市基盤整備を担う組織や企業、国際機関などで活躍できる国際的な視野に立った高度な土木工学を身に付けたいと希望する人。また、英語プログラムである国際基盤学コースにはこれまでにも多くの留学生が入学し学位を習得しています。日本人学生にとっても、日本に居ながらにして多くの国々の学生と交流できる環境となっています。これまでの修了者の出身国を以下に示します。
2019年度：パキスタン，ミャンマー，ブータン，フィリピン，中国
2018年度：パキスタン，モンゴル，インドネシア，タイ，バングラデシュ，トーゴ，ミャンマー
インフラ・マネジメントコース（IMP)
（博士課程 前期）
日本政府からの資金に基づく国際復興開発銀行（世界銀行）の途上国政府職員を対象とする特別奨学金プログラムによる助成を受け、1995年に国際社会科学府に開設されました。インフラストラクチャーの企画･立案から建設・実施に至るあらゆる段階における住民の福祉と環境の保全に配慮した管理運営のあり方を教育研究しています。2016年10月から都市イノベーション学府に開設しております。
2019年度：パキスタン，バングラデシュ，スリランカ，ウガンダ
2018年度：ミャンマー，スリランカ，バングラデシュ，ガーナ，南スーダン
都市イノベーション専攻
（博士課程 後期）
これまでの修了者の出身国を以下に示します。また、社会人学生についても積極的に受け入れを行っています。
2019年度：インドネシア，ベトナム，中国，タイ，イラン，パキスタン，インド，フィリピン，日本，エチオピア
2018年度：エチオピア，ベトナム，パキスタン，日本，韓国，タイ，ナイジェリア，中国，フランス，ナイジェリア，ベトナム
2017年度：ミャンマー，中国，パキスタン，インド，インドネシア，日本，フィリピン