今年は北海道をを見学してきました。
広井勇氏の功績が今も残る小樽港。道内に2つしかないアーチダムの一つである豊平峡ダムの見学。旧十勝大橋の試験体が残る美々暴露試験場。品質を確保した上での工期短縮を実現したCF工法の現場見学。現十勝大橋の視察。天然のダムとしての機能を有する釧路湿原など今年も盛りだくさんな内容での見学でした。
学生たちの感想(届け出順)をご覧ください。


Toan(D3)

There are too many things impressing me at Hokkaido area. First, food is really delicious. Seafood in that area is cheap and fresh with variety kinds to choose. I had a good chance to enjoy new seafood which I have never tried before. The most famous food in this area is Ramen, there are many kinds of Ramen servicing in Sapporo. They are mixed with seafood, fog to create an original flavoring. Second, landscapes are so beautiful. I can view the sea on a train in a fresh morning. It makes me feel as in a dream. Furthermore, I have chance to view many huge works there as the breakwater, or a big Dam that are so large. Last but not less, Hokkaido trip was a memorable journey. I had a good time with teachers and lab members. All of us are friendly and kindly to make the more interesting trip. I will never forget that available time.

 

Rasul(D1)

Impression about Summer Trip:

I really enjoyed the summer trip due to its perfect management and sharing of ample information regarding constructions sites and recreational places. It was a great experience for me to explore Japaneses construction industry and culture during the trip. Whole trip was full of vital knowledge for me. I really appreciate the level of sincerity in Japanese construction industry. Most impressive thing for me was the to preserve the old structural parts and specimens for so long time to conduct accurate research. The knowledge obtained will be very beneficial for my deep understanding and professional growth.


Fachri(M1)

First of all I really enjoyed the summer trip in Hokkaido. Hokkaido is truly a place with rich unspoiled natural resources, where the air so fresh and soothing a perfect place to visit for  relaxing yourself for a while from your rutinity at work. In that summer trip, not only I enjoyed Hokkaido scene, but also some construction sites we have visited during the trip. Toyohira Dam,  CF Construction Site, Tokachi Bridge which are really amaze me on how japan engineer built and preserve the construction itself. In Toyohira Dam most the explanation was in japanese so I only catch a glimpse of what the staff explained about the dam. However, there I observed one bridge with span more than 20 m (I think), that connecting the main office and the monitoring office above the dam (I think) which at first I thought it was just normal hinge-roll bridge but turn out it was cantilever bridge, it was really amaze me on how they built that such long-span cantilever bridge but still act as a robust construction.  Second one in Tokachi bridge, when the original bridge was moved (or reconstructed), the part of the original bridge is kept until now for investigation on concrete that used in the bridge itself, from the preserved part of the original bridge the engineer can learn the thawing-freezing effect in the concrete and other mechanical properties of concrete which used in the bridge in a long term period of time, so engineer later can maintain and come up with solution should a problem occurs in  the actual bridge based on ttremendous he info they learn from the part of original bridge. In my opinion, it is truly  remarkable thought to preserve the part of original bridge for long term investigation rather than destroyed and dispose it.

 

Ngoc(M1)

My first trip with all Concrete-Lab’s menbers to Hokkaido was so amazing. To be honest, this was greatest time to me after five months living in Japan.

I got a chance to visit many impressive constructions which play an important role for not only the history of the developement of Hokkaido but also Japan. The special thing is that these constructions were made by concrete for about hundres years ago with very high quality and efficient methods.

Moreover,  during the trip I could make more close conversations with Sensei and concrete sutdents which brings me the feeling of happiness and excitement. I was taught how to enjoy the life as Japanese style such as tryed Kimono, took Onsen, tasted Hokkaido sashimi, played wrestling etc... These memorable things are exceed what I expected.

Finally, I would like to give many thanks to Sensei and Ishibashi san with your very good responsibility to make an organized trip.


・岩間彗太(M2)

昨年は、夏合宿の幹事として責任ある形で参加させていただきましたが、今年は1人の参加者として楽しく過ごさせていただきました。各所で専門の方に案内や説明をしてもらい、有意義な時間を用意して下さった方々はもちろんのこと、何より完璧なマネジメントをしてくれた幹事の石橋さんに非常に感謝しています。今年も貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

北海道は私にとって初めて踏み入れる地域で、全てが新鮮でした。私が感じた今回の夏合宿の印象を一言で表すとすれば「先人に学ぶ、自然に学ぶ」であると思います。

「先人に学ぶ」については、廣井勇先生、横道英雄先生から、言葉にするのが難しいですが土木技術者として持っていなければならない、磨き続けなければならないものを50年、100年の年月を経て、教えていただいたと感じています。正直なところ、100年以上健全に残る構造物を見るだけでは、他にも何百年と残る世界遺産もあるため、「へぇ〜」「すごいなぁ〜」と思うだけの人がほとんどかと思います。しかし、コンクリート構造物を建設するということの難しさ、当時の技術の状況、北海道の環境がコンクリートにとってどれだけ厳しいものかを知る我々だからこそ、心に響くものがあったのかと思っています。そして、この大切なものを自分の言葉で後輩、将来の教え子たちに伝えていきたいと強く思いました。

「自然に学ぶ」については、集中豪雨災害や釧路湿原から、自然の厳しさや、それに立ち向かう技術者の役割、また、それとは逆の自然による恩恵というものを、現地を訪れ、当事者から話を聞くことで、学ぶことができたと感じています。日本は、自然の猛威と戦っているという印象が強く、釧路湿原と聞いた時も知識のない私は、村井さんや石橋さんには大変失礼ですが、「最後の1日は観光かぁ〜」と思っていました。しかし、それが人々の命や生活を守る重要な防災機能を果たしていると聞いた時、釧路湿原についてのイメージは全く違うものとなりました。お恥ずかしいことですが、自然を制御するという防災の方法しか知らなかった私にとって、自然を活かした防災の方法の可能性を知れたことは非常に大切な経験だったと感じています。特に防災を専門としている方々なら、釧路湿原からさらに多くのことを吸収できるのではないかと、土木技術者にとっての釧路湿原の意義を感じました。

最後に、釧路についての感想を述べさせていただきます。釧路にいた時間は短いものでしたが、間違いなく良い街であるということは分かりました。しかし、釧路湿原しか観光場所がないのではという印象を受けました。ただ、経済等の素人としては、釧路湿原しかないのであればそこに特化するのも良いのかと思います。例えば、せっかくのろっこ号の終点で人が多い釧路駅であるのに、施設の大きさ、設備、アクセスに物足りなさを感じました。もっと釧路駅周辺を観光場所として大きく発展させることはできないのでしょうか。さらに、直線化工事を元に戻したような再生事業にヒントを得て、遠くから人を呼んで、釧路湿原の良さ、大切さをもっと多くの人、もちろん地元の人にも知ってもらえるようなイベントを定期的に行うのも魅力的な気がします。また、人が出ていったきり戻ってこないという点については、私も釧路のような観光地である伊豆の出身であるので、その経験も含めて述べさせていただきます。まず、観光業に従事する親を持つ友達が多かったと思います。つまり、観光地で一般の仕事をするというより、観光客を集めることで成り立つ職業(飲食店や宿泊施設等。実際に私もそういった職業の親を持ちます。)をできるようにしないと、学業を積んで都会に出て稼ぐ、苦労している親を見て地元に対して良くないイメージを持つ若者が増えて当然かと思いました。観光業として稼げる場所にしていく必要があるのではないでしょうか。さらに、私の地元でもそうですが、どうしても、さびれてしまったなという雰囲気が街にあると、若者は不安を感じ、実際、人口が減っています。まずは、釧路はまだまだ頑張れるぞという雰囲気を街全体に充満させる必要があるような気がしました。素人の意見ですが、お読みいただきありがとうございました。


・間遠敏行(M2

この合宿では土木に携わる現地の方々に、様々な現場を見せて頂き、とても感謝しております。その中でも私が一番関心を持ったのはCF工法です。CF工法の現場では、この工法で施工された独特な打ち込み後の橋脚を見せて頂きました。打ち継ぎ目の品質など、従来工法よりも優れている点を実際に見て、解説頂くことでとても勉強になりました。現在、建設に携わる熟練職人の不足問題や、コンクリート構造物の品質確保が求められており、新しい工法を開発することで、このような状況の解決を目指すことは技術者としての醍醐味であると感じています。私自身も来年から就職して、構造物の建設に携わることになるため、常に現状の解決、改善策を目指す気持ちを持って働きたいと考えています。

さらにこの北海道合宿の中で、広井勇博士による日本初のコンクリート製の外洋防波堤の建設の歴史や、人間の手が加わったことによる釧路湿原の環境の変化などを現地の方々から直接ご教授頂き、それを間近で見ることができたのは、私にとってとても大きな経験となりました。

最後に、この夏合宿を企画していただいた石橋さん、協力していただいた現地の方々、ありがとうございました。

 

・石橋奈都実(M1

 今回幹事として夏合宿に参加させていただき,夏合宿全体の運営をさせていただきました。夏合宿の全てに関わらせていただくことにより,世の中にあふれる1つ1つのプロジェクト(現場見学会など)には,多くの人の事前準備の積み重ねによってできていることを実感することができました。今後もこの経験を忘れず,準備をしてくださっている人に思いを馳せ,感謝の心を忘れないように生きていきたいと思います。

 横国コンクリ研の夏合宿は人のつながりによって全行程が作られているように思いました。まず移動ですが,本学交通研の中村先生のご紹介で十勝バスを利用させていただきました。小樽から洞爺,そして釧路まで北海道を横断するかなり長距離の移動で体調不良者がでないか懸念しておりましたが,十勝バス様のバスは非常に快適かつ安全運転で,皆疲れを溜めずに移動することができました。

 1日目は,小樽港湾事務所と豊平峡ダムの皆様にお世話になりました。小樽港湾事務所では,船での見学もさせていただきました。豊平峡ダムの皆様にも,わかりやすい説明をしていただき,ダム内部の見学までさせていただきました。また,留学生のために英語の資料を用意していただきありがとうございました。

 2日目午前は,寒地土木の吉田様,清都組社長をはじめとした皆様に現場説明をしていただきました。研究室にはB4から博士までおり,知識に差はどうしてもあるのですが,全員にわかるように説明していただきました。午後は,横国土木OBの島多様をはじめとした皆様に日勝峠の台風被害からの復興中の現場や十勝大橋の説明をしていただきました。島多様には,2日目の懇親会まで参加していただき,北海道で活躍しているOBと交流できる貴重な機会をいただきました。また,今回の夏合宿全体を通して島多様のご協力・ご準備がなければ成功しないものばかりでした。本当にありがとうございました。

 3日目は,コンクリ研OBの村井様をはじめとして,釧路の説明をしていただきました。そもそも今回の見学会は村井様が釧路で奮闘されているため,ぜひお会いしたいということからはじまりました。この日のために多くの準備をしていただき,充実した釧路見学になりました。

 他にも北海道の皆様には大変お世話になりました。ここに書ききれないことばかりで申し訳ありません。詳細は他のメンバーの感想から感じていただければ幸いです。

 最後に,研究室の皆様には多くの点で協力していただきありがとうございました。みんながしおり製作など積極的に参加してくださることで,留学生も含め,受け身ではなく積極的に学ぶ合宿にすることができたと思います。来年以降も充実した見学会を送りましょう。

・松戸悠(M1

北海道は今まで何度か行ったことがありましたが、今回の夏合宿での北海道は今までと違った旅でした。例えば、小樽の防波堤は何も知らずに見るとただのコンクリートの塊ですが、建設された背景を知ることによってとても素晴らしいものであることが分かります。何でも漫然と見るのではなく、好奇心を持ち、その背景を知ることによって深く理解することができるということを実感しました。

 

これからも好奇心を養っていこうと思います。


・井川広大(M1

 今回M1として2度目の夏合宿の参加で去年と比べて、物を見る目が変わったことを実感しました。例えば小樽防波堤でいまだに続く材料試験や、暴露試験場。これらを見て以前とは違う見方ができました。これは研究室の環境に日々身を置いているからかなと感じました。今後とも視野が拡がるように色々と物を見たいと思いました。石橋幹事お疲れ様ありがとう。

 

・上原麻衣M1

長いようで短い23日でした。北海道は両親の実家があるため、何度も訪れたことがある地域でしたが、今回コンクリート研究室としてダムや橋、防波堤などを回るのはとても新鮮なことでした。暴露試験場では100年後にコア抜きを予定している供試体があったり、今は当たり前のように使用されているコンクリートが、広井勇先生の時代にはほとんど国内に皆無だったり、土木の歴史を感じる旅となりました。また、私たちの学習や研究の土台には、先人たちの努力と開発があったのだと深く感じる時間でした。去年も多くのものを見て、学ぶ夏合宿でしたが、今年は専門知識がより増えたことで、観点や理解が一段階深くなったように思います。

世界遺産にも登録されている釧路湿原は、単純に自然の力というのを感じました。人工物がどんどんできていく世の中で、自然本来の力で水を保持しているというのはとても興味深く、環境問題が叫ばれる世の中において必要な力なのではないかと感じました。

釧路には初めて訪れましたが、豊かな食材と景観が素敵でした。若者の流出が深刻だそうですが、確かに華やかな場所はほとんどなく、新しいものへの好奇心が旺盛な若者が繰り返し訪れたくなるような場所ではないのかもしれないなと思いました。魅力的な景観や物産をもっと生かせるような町になったら良いかもしれません。

とても充実した期間でした。北海道各所でお世話になったみなさま、幹事の方に感謝の意を表したいです。ありがとうございました。

 

・十川貴行M1

今回の夏合宿では、土木を学んでいる身として、北海道の土木構造物や自然を勉強し、満喫することが出来ました。以下に各日の印象に残った訪問地についての感想を述べます。

 

9/1 小樽港防波堤

 土木史の授業等で勉強した小樽港防波堤は、日本のコンクリートのメッカとして知られており、今回の夏合宿で訪れることができ、感慨深かったです。明治30年に小樽港北防波堤が着工したということで、当時はコンクリートについての性質は十分に解明されておらず、わからないことが多い中、建設が進められたと思います。しかし、廣井勇を始めとした小樽港防波堤の建設を指揮した方々は、多くの工夫を凝らし、現在まで100年間も問題なく供用されているコンクリート構造物を造ることが出来ました。また、建設工費も建設期間中に物価や人件費が高騰するなか、施工方法の工夫などにより、当初予定していた建設工費内に収めることが出来たという話をお伺いし、感動しました。

 この小樽港防波堤は土木構造物のプロジェクトとして一つの「正解」であると思います。今後、土木技術者として、小樽港防波堤の経験を基に、土木構造物を間違った方向に造らないように努めていこうと考えております。

 

9/2 初代十勝大橋

 現在は、二代目十勝大橋が、帯広市と音更町の境に斜張橋が建てられています。その二代目十勝大橋の帯広側に、初代十勝大橋の桁の一部と支承の一部が、モニュメントとして保存されており、見学しました。初代十勝大橋は1933年に当時の北海道庁技師であった横道英雄によって設計され、1941年に竣工されました。これはちょうど日本が太平洋戦争へ向かう時期でした。前川先生によると、初代十勝大橋を設計した横道英雄は、今後日本が爆撃されることを想定して、防爆設計を内密に行った可能性があるそうです。実際に初代十勝大橋には、将来列車が通ることを想定したという名目のもと、自動車荷重ではなく、列車荷重が採用されていました。モニュメントとして保存してあったコンクリートロッカーと呼ばれる初代十勝大橋で用いられた支承を見学しましたが、現在の支承では考えられないほど規模が大きく、6056kNもの荷重に耐えられるものでした。

 初代十勝大橋を通して強く感じたのは、戦争直前というなかで、未来を予測して構造物を造った横道英雄を初めとする土木技術者の先見性でした。私たちもこれからの変わりゆく未来を認め、対応できる土木構造物を造るべきであると感じました。

9/3 釧路湿原

 釧路湿原は日本最大の湿原であり、豊かな自然が残されています。実際に見学することができ、その雄大さに心が打たれました。その釧路湿原にダムのような治水機能があり、台風などの際、多量の雨が降っても、釧路湿原に水が貯まることによって、市街地の釧路川が洪水を起こさない仕組みがあります。このことは今回の夏合宿で初めて知りました。年々縮小傾向にある釧路湿原を保全していくことは、釧路の市街地を水害から守ることにつながることになるということに、自然の素晴らしさを感じました。

 釧路湿原の見学後、釧路港に行き、世界三大夕日に選ばれている釧路港の夕日を観ました。釧路港付近は、洪水がないことにより、釧路川の堤防が低く、釧路川を行き交う船越しに素晴らしい夕日を観ることが出来ました。この夕日も釧路湿原による治水によって、他では観られない景色になっていると思うと、感動もひとしおでした。

 

・山野井悠翔(B4)

私は4月に研究室に配属され、初めての研究室メンバーでの合宿だったので、どのようなものになるのか期待半分不安半分という気持ちでこの合宿に参加しました。しかし、始まってみると、昼間は土木構造物を専門家の説明のもと見学でき、夜は同期や先輩、更には教授とまで研究に限らず様々なことを語らう貴重な機会が得られ、非常に充実した多ものでした。特に印象深かったのは、豊平峡ダムと美々曝露試験場で、豊平峡ダムは北海道で見ることのできる唯一のアーチダムであり、その迫力はすさまじいものでした。また、美々曝露試験場では実際に使用されていた旧十勝大橋の一部を切り出して屋外に保存してあり、このように実構造を保存してその劣化を観察する取り組みは今まで見たことがなかったので、新鮮な光景でした。なによりも、これらの土木構造物を研究所や管理者などの最もよく知っている人の説明とともに見学できたことで理解が深まり、多くのことを学ぶことができ面白かったです。このような充実した合宿を経験できる研究室に所属していることをうれしく思い、企画・運営してくださった幹事の方に感謝したいです。

 

・南野彩子(B4)

4月にこの研究室に配属されてからずっと就職活動などでバタバタしていたため、今回の夏合宿は久しぶりに土木構造物をじっくりと見学できる有意義な時間となりました。特に印象的だったのは、豊平峡ダムです。私はこれまで一度もダムに行ったことがなく、いつかいつかと思っているうちに学生生活最後の夏休みになってしまったので、今回の旅程に組まれたことを聞いた時から心待ちにしておりました。実際に訪れた豊平峡ダムでは、圧倒的なスケールで、人々の生活を支える重要な役割を担う構造物に、言葉が出ませんでした。また、自然のダムと言われる釧路湿原も訪れ、形こそ違えど、様々な先人たちの知恵と努力で人々の生活は守られているのだと実感しました。

 同期に女子がいなく、配属されてからずっと馴染めているか不安な時期もありましたが、今回の合宿で優しい先生方や先輩方、そして頼もしい同期と改めて深い話をする機会もあり親睦を深めることができたと思います。より一層この研究室が好きになりました。合宿を企画してくれた石橋さんをはじめ、各所でお世話になった皆様、ありがとうございました。

 

・平塚貴之(B4)

私は今回の夏合宿で初めて北海道に行きましたが、まず感じた第一印象として、『海外に来た気分になる』ということでした。そのように感じた理由として、道路が直線的であり、本州では見ない針葉樹が生息していることなどがあげられます。これは北海道ならではの特性であり、とても重要なものなのではないかと感じました。

小樽運河や十勝大橋、そして釧路湿原などを巡り、自然を尊重し人間が自然に寄り添う形で共存することは、現代の私たちの考えから薄れていることであると学ぶことができました。しかし、首都圏のような自然や野生動物があまり存在しない地域では、そのような自然と距離を置いて暮らしているからこそ私たちが住みやすい街を創造することができるということもまた事実であるため、自然との付き合い方は今後も難しい問題となると考えています。

 

・坂西純平(B4)

初めてのコンクリート研究室の夏合宿,学ぶところはいろいろありました。  ですが敢えて,学び足りなかった,と書いておきます。 もちろん,学ぶことがなかったいう意味ではありません。例えば,小樽港を支える防潮堤,廣井勇の功績を知ることができました。富平峡ダムの様子を知ることができました。優れたCF工法について知り現場でどんな形で機能しているか知ることができました。台風の被害とその対応の実態を知ることもできま した。 でも,もっと知識があって現地のことを知っていたら,いざこれらの場所を目にしたときにもっと多くのことを語れたし,自分が土木で何をすればいいのかもっと明白になったのではないか。合宿のこの時は,十勝大橋を見て技術的な工夫を語る知識も,釧路を見てどうしたらもっと魅力ある街になるのか提言 をする能力もなかった。現場を見て多くのことを発信し,議論して自分の知識を深めるにはまだ能力不足なんじゃないか,ということを感じました。  美々暴露試験場で長期間に及ぶ凍害試験の様子を見学していた時に先生の解説を聞いて,こんなに多くのことを語れるのかと驚嘆した記憶があります。同 時に,自分はこんな風に土木を深く学び,それを人に伝えることができるのか?と考えました。少なくとも今のままではダメだ。と目が覚めた感覚があります。コンクリート研究室の合宿で,土木についてもっと深く学ぶことができることを思い出しました。変わった切り口からでしたが,以上を夏合宿の感想としたいと思います。


・島倉稔宗(B4)

夏合宿に行き土木工学の人の命を守り生活を助けるための重要性というものを再認識しました。

なかでも一番印象に残ったのは廣井勇先生の小樽防波堤です。当時として最高の技術を用いて作られたというだけでなく、多くのテストピースを残し毎年品質を測定するという未来を見据える目に感銘を受けました。やはり土木という点だけでなく未来を見ることはあらゆる状況において重要なことだと思い、そういった視点で物事を見たいと思いました。

釧路は釧路湿原という雄大な自然を見て、絶対になくしてはいけないと思いました。夕日もすばらしく、忘れられない風景となりました。

 

2017年 研究室夏合宿 学生の感想
本文へジャンプ 10月11日